転職活動において、1年間に休日をどれぐらい確保できるのか非常に気になる部分です。やはり休日が多い方が良いわけですが、求人情報に掲載されている休日に関する記載は各企業ごとに形式が異なることが多く、注意が必要なのです。
週休2日制と完全週休2日制の違いも要注意ですが、そのほか年間の休日日数の記載にもちょっと注意したいところです。一般的には年間120日の休日があるところは「休日が充実している」と評価されます。ただし、この年間120日という数字は、土日と祝日を含めた日数とほぼ同じです。考えようによっては、せいぜい週休2日が維持できる程度の意味しかもっていないとも言えます。
問題なのは、年末年始やお盆休みを含めた休日日数です。土日祝日を合わせて年間120日ということは、年末年始やお盆の休みをあまりとれない、あるいは逆に週休2日が確保できない可能性を意味しています。
しかも、こうした年末年始やお盆休みは「特別休暇」として、年間休日に含めずに設定されていることもあります。特に規模の大きな企業で、その傾向が見られます。そのため、年間休日が多く設定されているにもかかわらず特別休暇がない職場よりも年間休日が少なく設定しているけれども特別休暇が用意されている職場の方が実際の休日数が多い、という事態も起こりうるのです。これは転職活動の際にぜひともチェックしておきたい部分となるでしょう。
もうひとつ、年間休日の中に有給休暇を含めて求人に記載している企業もあります。その場合、実際にその有給を消化できるとは限らないのでやはり注意が必要です。